物流ニュース 11月2007年

28/11/07 新しいインターモダル貨物センター建設に反対 − シドニー
28/11/07 メルボルン/パース間のコンテナー貨物サービスを開始−QLD鉄道
28/11/07 臨時便の運行で貨物スペースが増加 − 南アフリカ航空
28/11/07 リンフォックスがアバロン空港ターミナルを改修 − メルボルン
28/11/07 ブリスベン/オークランド間の翌日配送を開始−フェデックス
28/11/07 豪州とNZの貨物営業を自社から総代理店に変更 − ガルーダ航空
21/11/07 エバグリーンが東南アジアとオーストラリア間のサービスを再開
21/11/07 シドニー線への貨物機投入の噂を否定 − エミレーツ航空
21/11/07 貨物部門の分社化計画が遅れる − カンタス航空
21/11/07 アメリカから豪州への大量の航空貨物で大幅な遅れ
21/11/07 検疫検査官は馬の検疫規則を知らなかった−馬インフルエンザ問題
21/11/07 2006/07年度のコンテナー取扱量が過去最高 − ブリスベン港
14/11/07 トラック予約制のテスト運用開始 − NZオークランド港
14/11/07 パレットのチェップがスーパー大手ウールワースと大型契約を締結
14/11/07 12月にインチョン/シドニー線に貨物機の臨時便 − 大韓航空
14/11/07 日本向けマンゴの輸出検査率を2%に引き下げ − 豪検疫検査局
14/11/07 輸出業者にコンテナーの正確な重量を記載するように警告
14/11/07 ブランブルズ社の買収を否定 − アシアーノ社
07/11/07 エティハド航空とバージンブルー航空がインターライン契約締結
07/11/07 エンジンの故障でコンテナー船が漂流 − ニュージーランド
07/11/07 港湾荷役業者の作業遅れが慢性的な混雑に−シドニー・ボタニー港
07/11/07 港湾荷役の2社独占体制を批判 − 豪自由競争・消費者委員会
07/11/07 日本から豪州へのバンカー・サーチャージが値上げ
07/11/07 メルボルン港の水路浚渫工事を許可 − ビクトリア州計画相
01/11/07 業績好調、昨年度の利益が22.4%増 − NZタウランガ港
01/11/07 申告はポテトチップスだがコンテナーの中身は700万本のタバコ
01/11/07 ブランブルズだけでなく、ほかのパレット業者も買収対象−トール
01/11/07 7-9月期営業収入は増加も利益は横ばい−NZフレイトウェイズ社
01/11/07 貨物運賃を助成する貨物均等スキームの適用範囲を拡大
01/11/07 座礁した日本のバルク船の救出費用が200万ドル(約2.1億円)

                                                             

11月28日2007年 新しいインターモダル貨物センター建設に反対 − シドニー

  シドニーのストラスフィールド地区のカウンシルは、シドニー南西部のエンフィールドに1億5,000万ドルをかけて建設される貨物センターをニューサウスウェールズ州政府が支援していることに抗議をする計画をしている。 この開発は、以前エンフィールド鉄道操車場であった場所に、貨物センターを建設し、ボタニー港から搬入された貨物を24時間体制で取り扱うようにする。 ストラスフィールドのスコット・ファーロウ市長は、計画法3A項を基にした州政府による権力の行使に、我々のカウンシルは法的措置にむけて調査することを決定したと話した。 環境計画・評価法(Environmental Planning and Assessment Act)に基づき、フランク・サートー計画相は、政府の試算で市内の30万台のトラックの交通が削減できるこの開発を許可した。 政府は、ボタニー港からの貨物の40%を鉄道によって移動させる長期的な目標がある。 この貨物センターは、ボタニー港の数キロ手前まで貨物をトラック輸送から鉄道輸送に替えることになり、また、ボタニー港からのコンテナー貨物を個別の貨物に仕分けすることになる。 これに対し、住民たちは、「今回の開発の決定は20年遅すぎる。 エンフィールドはすでに住宅地となっており、もし貨物センターができれば、市内へ向かう交通が遮断される。 もっと遠くの西部や南西部の地域に建設するべきである」と反論している。 ファーロウ市長も、「ストラスフィールドは、もう昔のような町ではない。 もし真剣に貨物センターの建設を考えているのなら、高速道路の近くにすべきである。 ここはそのような高速道路はない」と話した。 (Source: SMH, 26/11/07 "Council to fight freight centre")

11月28日2007年 メルボルン/パース間のコンテナー貨物サービスを開始−QLD鉄道
  クイーンズランド鉄道(QR)の新しい最高経営責任者に就任したランス・ホックリッジ氏は、メルボルンとパース間のインターモダル鉄道サービスを開始すると発表した。 今回のサービスの開始で、長距離におけるライバルのパシフィック・ナショナルやSCTロジスティックスと競争になる。 同社は、このサービスが同社の全国的なコンテナー貨物サービス網を構築する最終段階であるとしている。 ホックリッジCEOは、「今回のサービスによって、コンテナー貨物をケアンズからメルボルンを経由してパースまで輸送することができ、距離にして約7,000キロとなる。 これにより、オーストラリアで最も重要な輸送路のひとつにおいて、顧客に競争力のあるサービスが提供できる」と話した。 (Source: LLDCN, 13/11/07 "QR launches long-haul Melbourne to Perth box service")
11月28日2007年 臨時便の運行で貨物スペースが増加 − 南アフリカ航空
  南アフリカ航空(SAA)は、パース/ヨハネスブルグ線に7便の臨時便を運行する計画があり、最初の臨時便が11月29日に始まる。 この臨時便は、毎週木曜日に運行し、来年1月17日まで続く。 パース向けのフライトは、ヨハネスブルグを夜7時に出発し、パースには翌日11時35分に到着する。 そして、パースを午後1時35分に出発し、ヨハネスブルグには午後5時55分に着く。 同社の広報担当は、これらの臨時便には貨物スペースがたくさんあるとしている。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 26/11/07 "SAA boosts freight space")
 
11月28日2007年 リンフォックスがアバロン空港ターミナルを改修 − メルボルン

  リンフォックスは、アジア・太平洋からのフライトが使用するビクトリア州メルボルンにあるアバロン空港の旅客ターミナルを3,000万ドルをかけて改修すると発表した。 リンフォックス・エアポート社のデービット・フォックス社長は、「専門家のレポートでは、国際線のターミナルは今後貨物が増加するとしている。 1日に5便の航空機が運行されることが現実味を帯びてきており、それらの航空機のベリースペースの貨物が増えることになる」と語った。 新しいターミナルには、税関事務所、検疫所、入国事務所、店舗、免税品店、レストランが入居することになる。 (Source: LLDCN, 22/11/07 "Linfox plans $30m upgrade for Avalon")

11月28日2007年 ブリスベン/オークランド間の翌日配送を開始−フェデックス
  フェデックスは、貨物の引き取りの締め切り時間を遅らしたり、輸送時間を短縮することにより、ブリスベンとNZのオークランド間を翌日配送するサービスを開始した。 フェデックス(オーストラリア、ニュージーランド)のリッキー・ジェニングス社長は、「今回のサービスは、クイーンズランド市場のニュージーランドの特に、海洋、教育、健康ビジネスの安定した増加に対応するためである。 これは貨物が増え続けているニュージーランド・マーケットへの我々の責務と考えている。 この強化されたサービスで顧客に対し、競争力のあるほかのサービスとともに、柔軟性や利便性を与えることができる」と語った。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 22/11/07 "FedEx offers faster trans-Tasman service")
11月28日2007年 豪州とNZの貨物営業を自社から総代理店に変更 − ガルーダ航空
  ガルーダ・インドネシア航空は、12月1日からオーストラリアとニュージーランドでの貨物営業とサービスを担当する総代理店にGSA Cargo Services社を任命した。 GSA Cargo Services社は、貨物のすべての営業・マーケティング業務、貨物予約、オペレーションを行なう。 ガルーダ・インドネシア航空のカーゴサービスマネージャーのジョー・ハダッド氏は、引き続き同社に残り、ガルーダ航空と総代理店との連絡役となる。 GSA Cargo Services社のドナ・メイン取締役は、「マーケティングと営業を強化することによって、ガルーダ・インドネシア航空をオーストラリア・アジア地域の貨物業界において、市場の支配者となるようにしたい。 インドネシアは、オーストラリアにとって10番目に大きな航空貨物の輸出先国で、昨年は5,300トンの貨物を輸出し、輸出総額が1億3,000万ドルとなっている。 大型機材のA330-300で運行してるシドニーとメルボルンからの貨物が大半を占める」と話した。 ガルーダ・インドネシア航空は、シドニー、メルボルン、パース、ダーウィンから週27便を運行している。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 22/11/07 "Garuda appoints cargo GSA for Australia and New Zealand")
11月21日2007年 エバグリーンが東南アジアとオーストラリア間のサービスを再開
  船会社のエバグリーンが、AU3ルートにおいてマースク・ラインとのスロット・チャーター契約を使って、東南アジアとオーストラリア間のサービスを再開する。 エバグリーン社は、マレーシアのタンジュン・ペラパス、シンガポール、フリーマントル、シドニー、メルボルン、アデレード、フリーマントル、タンジュン・ペラパスを寄港するルートにおいて、週一回のエクスプレス・サービスを提供する。 このAU3ルートでは、4,100個(teu)のコンテナーを搭載できる4隻の船を使用し、28日間で1往復する。 最初の南向けは、タンジュン・ペラパスから”Maersk Decatur”号で11月30日に出港予定。 北向けは、シドニーから”Maersk Drammen”号で12月6日に就航予定である。 (Source: LLDCN, 20/11/07 "Evergreen returns to southeast Asia-Australia service")
11月21日2007年 シドニー線への貨物機投入の噂を否定 − エミレーツ航空
  エミレーツ・スカイカーゴのトップのラム・メネン氏は、「11月26日からシドニー線に貨物機のサービスを始める予定はない」と語った。 これは同社のティム・クラークCEOが、今月オーストラリアを訪れ、「貨物機のサービスは、オーストラリアへ追加される旅客サービスの一部になる」と発表する予定とされている市場の噂に対してコメントした。 しかし、業界の多くの人は、エミレーツ航空の子会社で貨物ターミナルを運営するDnata社とトールとの最近の提携が、最終的にはエミレーツ航空がオーストラリアに貨物機を定期的に運航することになると信じている。 メネン氏は、「エミレーツ航空のオーストラリアとニュージーランドについての戦略には変更がない。 定期的な貨物機の運行は、おそらく2年後くらいになるのではないか。 現在の貨物量とイールドでは貨物機を定期的に運行するするのには十分ではない。 しかし、不定期で一時的な貨物機の運行は、使用できる貨物機があり、需要があれば可能である。 今回の噂は、エミレーツ航空の定期的なマーケット調査についての質問を顧客が誤解したものである」と話した。 現在オーストラリア向けの貨物が増えており、大韓航空は12月だけ貨物機をインチョン/シドニー間に運行する。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 16/11/07 "Emirates dampens hot rumour ")
11月21日2007年 貨物部門の分社化計画が遅れる − カンタス航空
  カンタス航空は、11月14日に開催された年次総会で、貨物部門とフリークエント・フライヤー・プログラムの分社化の計画が遅れており、来年の2月までは新たな発表はないと話した。 同社は、エアライン・パートナーズ・オーストラリアによる110億ドルのカンタス航空の買収の失敗が計画の遅れの原因としている。 しかし、日刊紙のシドニー・モーニング・ヘラルド紙は、カンタス航空の年次総会では、これらの部門ついてコメントをするまえに、来年2月に発表される今年度の中間決算の結果を待つと報道している。 昨年8月にジェフ・ディクソン社長は、貨物部門を12ヶ月間かけて、同社のコアビジネスから分離することを発表していた。 計画では、国際・国内貨物の業務、国内航空貨物ターミナル、トラック会社のスター・トラック・エクスプレス社とオーストラリアン・エアー・エクスプレス(AaE)社の50%の株式を経費削減の一環として統合するというものである。 また、貨物部門の一部を別組織にし、カンタス航空が所有する200機以上の航空機を保有させ、貨物部門に貨物機を効率的にリースをさせるという噂もある。 (Source: LLDCN, 16/11/07 "Qantas puts freight division plans on the backburner")
11月21日2007年 アメリカから豪州への大量の航空貨物で大幅な遅れ
  現在、アメリカからオーストラリアへの貨物需要が輸送能力を大幅に上回っており、アメリカの国際航空貨物代理店のDamco社は荷主に対し、貨物スペースの確保を促している。 同社の広報担当によると、「一部の航空会社は、1キロ当たりの運賃が12米ドル以上でなければ、スペースを確約しなくなっている」と話した。 カンタス航空とニュージーランド航空は、エクスプレス貨物の予約については、スペースが空いているときしか受けない。 ヨーロッパやアジアに経由する航空会社は大量の滞貨を抱えている。 同広報担当は、「一般貨物はすべての航空会社において大幅な遅れが出ている。 依然貨物は動いているが輸送時間は最長2週間かかる。 一部の航空会社は輸送時間を確約しないが、たまには早く到着することもある。 このような状況は恐らく12月終わりまで続くことになる」としている。 (Source: Airacargo Asia-Pacific, 14/11/07 "Strong demand ex US to Australia sees capacity restrictions")
11月21日2007年 検疫検査官は馬の検疫規則を知らなかった−馬インフルエンザ問題
  8月にオーストラリアで馬インフルエンザが発生するまでは、オーストラリア検疫検査局(AQIS)の規則では、輸入される魚のほうが馬より優先度が高いとされていたことが、昨日シドニーで行なわれた馬インフルエンザ調査会で明らかになった。 馬のインフルエンザがいかにしてオーストラリアに入ったか、そしてどのような経路でニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州に広まったかを調査するこの調査会で、AQISは今年の事業計画で、生きた魚の輸入について監査する予定があったとしている。 また、調査会の2日目に、調査委員のイアン・カリナン前最高裁判所判事は、シドニーのイースタン・クリーク検疫センターのグレッグ・ハンキンス所長から、「今年にこの職に就いたとき、作業指示書がなにもなかったことを心配していた」と聞かされた。 AQISの生体動物輸入と到着後の検疫を担当するデービット・アイアンサイド ナショナル・マネージャーは、「監査は、もしそれが優先事項であると思われたときだけ行なわれる。 一番の優先権を持つのは事業計画である。 8月までは、魚以外の標準操作手順を監査するような優先権のあるものはなかった」と話した。 またアイアンサイド氏は、現在の役職に昨年の3月に就いたが、その前には動物や病気についての専門的な訓練は受けておらず、主な仕事はキャンベラでのスタッフの管理と、作業指示書の作成と配布であるとしている。 そして、同氏は、「ハンキンス氏がイースタン・クリークで現在の役職に就いたあと4月か5月に話をした。 ある時ハンキンス氏が電話をかけてきて、イースターン・クリークでの作業内容は何かを聞いてきた。 私は『AQISのイントラネットに多くの作業内容があり、そのほかにもある。 私は分からないが後日探してみる』と返事した」と語った。  調査会のトニー・ミーガー氏がなぜハンキンス氏がそのようなことを尋ねたのかを質問すると、アイアンサイド氏は、「イースタン・クリーク検疫センターには作業指示書がなく、スタッフも見たことがないとのことであった。 それで私の部下が、ハンキンス氏に猫、犬、馬の3冊の作業マニュアルをEメールで送った」と答えた。 (Source: AAP, 15/11/07 "Fish higher priority than horses")
11月21日2007年 2006/07年度のコンテナー取扱量が過去最高 − ブリスベン港
  クイーンズランド州政府のジョン・ミッケル運輸大臣は、2006/07年度のブリスベン港のコンテナー取扱量が約87万5,000個(teu)となり過去最高を記録し、オーストラリア東海岸のコンテナー取り扱いマーケットシェアーが20%となったと発表した。 自動車と一般小売商品の輸入、金属製品の輸出、木材の輸出・輸入が増加し、干ばつにより農産物の輸出が減少した。 同大臣は、「ブリスベン港のこの高い成長率で、将来の需要に対応するための資本投資が期待できる」と話した。 自動車の輸入は前年度より15.8%増えて20万0,392台となり、自動車産業のために建設された同港にある45ヘクタールの場所で取り扱われた。 ブリスベン港には2006/07年度に合計1,100隻のコンテナー船と311隻の自動車運搬船が寄港している。 (Source: LLDCN, 15/11/07 "Port of Brisbane sets itself a new container trade record")
11月14日2007年 トラック予約制のテスト運用開始 − NZオークランド港
  ニュージーランドのオークランド港でのコンテナー貨物サプライ・チェーンの効率化の改善のために、オークランド港のAxis Fergusson貨物ターミナルでトラックの予約システムの試験運用が11月12日に開始された。 トラック業者は、コンテナーの引き取りや配達に1時間の枠を予約できるようになる。 トラック業者と港湾業者は、2008年2月の正式運用までに、今回の試験運用を検証していく。 オークランド港湾会社のジェンス・マドセン社長は、「今回の予約システムは、将来のコンテナーの増加に対応するために作られた。 そして、このシステムは、ピーク時にトラックが混雑し、週7日、1日24時間の港湾の営業時間とのミスマッチを解消するのに役立つ。 また、輸出業者や輸入業者にとっても、コンテナーの引き取り時間や配達時間を把握することができる」と話した。 (Source: LLDCN, 12/11/07 "Auckland trials vehicle booking system ")
11月14日2007年 パレットのチェップがスーパー大手ウールワースと大型契約を締結

  ブランブルズのチェップが、オーストラリア大手生鮮食品小売スーパーのウールワースと今後6年間の契約を締結したと発表した。 今回の契約では、チェップが特別仕様の折りたたみ式クレートを、オーストラリアとニュージーランドのウールワースの納入業者に提供し、管理も行なう。 チェップ・アジア太平洋地区のハワード・ウィグハム社長は、「今回の契約は、我々にとってこの地区で過去最大の契約となった。 この契約によって、我々のサプライ・チェーンの効率性、安全性、環境への評価がされたことになった。 この契約には、クレートの供給、追跡、使用後の引き取りと検査、修理、洗浄、次の使用者への搬送が含まれる。 農場からスーパーの棚まで生鮮商品を、再利用ができ、返却ができ、リサイクルが可能なクレートで運搬する。 我々は、マニュアルに沿った取り扱いで労災の危険性を少なくする事や、効率的で環境に優しく、商品の品質を損なわない流通の開発のために世界中を調査してきた」と語った。 (Source: SCR, 08/11/07 "Chep Asia-Pacific announces agreement with Woolworths")

11月14日2007年 12月にインチョン/シドニー線に貨物機の臨時便 − 大韓航空
  大韓航空は、オーストラリア向けの貨物の増加に伴い、3機目となる貨物機B747-400の臨時便を12月だけ運行する。 この貨物機には100トンの貨物が搭載でき、インチョンとシドニー間を運行し、シドニーの到着が日曜日の正午ごろで、同日の夜に出発する。 この臨時便が加わり、大韓航空は貨物機だけで毎週300トンの貨物輸送能力ができる。 同社のカーゴマネージャーのギャリー・ジョーンズ氏は、オーストラリア発の貨物には特別な貨物運賃を適用すると話した。 この臨時便の背景には、アメリカからオーストラリアへの貨物需要が高く、一部の航空会社では、現在の滞貨が解消するまで、新規の貨物予約を受け付けないという状況がある。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 09/11/07 "Korean moves to take advantage of strong inbound freight market")
11月14日2007年 日本向けマンゴの輸出検査率を2%に引き下げ − 豪検疫検査局
  オーストラリア検疫検査局(AQIS)は、オーストラリア産マンゴを日本に輸出する際の検査比率を2%にすると発表した。 今回の発表は、日本政府の農林水産省(MAFF)とオーストラリア政府の農水林省(DAFF)との交渉によって5%から2%に引き下げられたことによるものである。 今回の検査率の引き下げの詳細については、オーストラリア検疫検査局(AQIS)の各事務所、Australian Mango Industry Association (AMIA)、 Australian Horticultural Exporters Association (AHEA)で入手することが出来る。 (Source: AQIS, Industry Advice Notice No.2007/39, 24/11/07 "Japan-Mango Exports")
11月14日2007年 輸出業者にコンテナーの正確な重量を記載するように警告
  一部の船会社から、輸出業者がコンテナーに搭載している商品名や重量を正しく記載していない疑いがあるとの報告を受けて、オーストラリアの船会社の団体であるShipping Australia (SAL)は輸出業者に警告を出した。 SALのラッセル会長は、「ニューサウスウェールズ州の一部の輸出業者は、貨物を輸出する前に、コンテナー内の貨物の重量を正確に申告することになっている規則を守っていない。 不正な商品名や重量のコンテナーの事例は海外で発見され、輸出業者が一連の法律に抵触することになる。 船会社は、ほとんどのコンテナーの重量を検査することはなく、書類上の重量を信用するしかない」と語った。 すべてのコンテナーの重量をチェックすることは、港湾ターミナル内での混雑を生む原因となる。 個々の輸出業者にとって、コンテナーに搭載された貨物の申告重量が数トン違っていても影響がないと考えるが、そのコンテナーを港へ運搬するトラックのサイズに影響してくる。 「もし、不適切な重量の申告をしたコンテナーを大型コンテナー船に何千個も搭載すると3,000トン以上の書類上と実際の重量との差ができ、それらのコンテナーをデッキより高いところに搭載してしまう可能性がある。 そして、この問題が輸送連鎖のすべてに影響する。 SALはニューサウスウェールズ州の道路・交通当局とともに、コンテナー重量の監視体制を築いていくことなる」とラッセル会長は続けた。 (Source: LLDCN, 07/11/07 "Shipping body calls for check on container weights")
11月14日2007年 ブランブルズ社の買収を否定 − アシアーノ社
  運輸インフラ企業のアシアーノ(Asciano)グループは、世界的なパレット・コンテナー企業であるブランブルズ社の買収は今のところ考えていないが、株式は今後も保有するとしている。 同社がオーストラリアン証券取引所に提出した声明書では、「我々は、最近のブランブルズ社の買収の噂については承知しているが、現時点では買収する意図はない。 しかし、今後もブランブルズ社の4.09%の株式は保有し続けていく」としている。 市場の噂では、アシアーノ社とブランブルズ社の株式1%未満を保有する運輸・ロジスティックス グループのトール・ホールディングスが、両社が株式を保有したときからブランブルズ社を買収するのではないかとされている。 (Source: AAP, 09/11/07 "No thought of bid for Brambles: Asciano")
11月07日2007年 エティハド航空とバージンブルー航空がインターライン契約締結
  エティハド航空とバージンブルー航空は、旅客と貨物において包括的なインターライン契約締結を発表した。 これにより、シドニーとブリスベンのほか、オーストラリアの22都市から、アブダビとそれ以遠をシームレスで接続できることが出来る。 エティハド航空のジェームス・ホーガンCEOは、「バージンブルー航空とのより緊密な提携で、エティハドの顧客にオーストラリアへのプロモーションの働きかけに大きく強化できる。 自社で新規路線に運行することや、他社との提携で、我々の顧客に多くのデストネーションを提供できる」と話した。 バージンブルー航空のブレット・ゴッドフリーCEOも、「今回のインターライン契約で、バージンブルー航空の顧客にとって、エティハド航空の世界の45ヶ所のデストネーションのネットワークを活用できる」と歓迎した。 エティハド航空は、今年3月にアブダビとシドニー間をデイリーで就航し、9月にはブリスベンへ週3便で運行を開始した。 また来年3月からシドニー線を週11便に増便する。 (Source: T&LNews, 06/11/07, "Etihad and Virgin Blue form interline partnership")
11月07日2007年 エンジンの故障でコンテナー船が漂流 − ニュージーランド
  コンテナーを満載した”MSC Edith”号がメルボルンから戻ってくる途中にエンジンが故障し、ニュージーランドの南島沿岸に向けて漂流した。 1998年に建造され25人の乗組員がいるこの2万5,219トンのコンテナー船は、メルボルンからポート・チェルマーに向かう途中にエンジンが停止し、ニュージーランドの南島沿岸に向けて約3時漂流した。 NZのサウスランド・タイムス紙によると、南島環境局は、この緊急事態に対して警戒をし、このコンテナー船を調べるために航空機を出動させた。 パナマ船籍の”MSC Edith”号が自力で動けなくなった4時間後に、救出のタグ・ボートが南島から3時間かけて到着した。 マリタイム・ニュージーランドは調査の結果、エンジンの故障の原因は燃料系統の問題であるとしている。 同船は、11月2日の朝9時30分から午後1時まで航行不能となり、南島のワイカワの東2マイルのところで、乗組員がアンカーを降ろすのに成功した。 そこで約5時間留まり、修理後ポート・チェルマーにその日の夜到着した。 タグ・ボートは必要であれば、同船を港に曳航することになっていたが、”MSC Edith”号は自力で航行した。 (Source: LLDCN, 06/11/07 "Full alert when boxship loses power off NZ coast")
11月07日2007年 港湾荷役業者の作業遅れが慢性的な混雑に−シドニー・ボタニー港
  先週、シドニー・ボタニー港のコンテナー貨物ターミナルのパトリックと道路輸送業者との前向きな会議がおこなわれたにもかかわらず、トラック業者に平日の通常の営業時間以外に働くことを繰り返し勧めている努力が無駄になっている。 オーストラリア トラック協会のニューサウスウェールズ州支部は、ボタニー港の貨物ターミナルで起こっている慢性の混雑について、パトリックの幹部と協議した。 同協会のヒュー・マックマスター氏は、「この問題を解決するために、双方とも真摯に協議した。 全般的に、パトリックは以前ほど作業が順調でないことを認めている」と話した。 しかし、同協会の代表者がメンバーに繰り返し説得しているにもかかわらず、平日の昼間以外に働くトラック業者は増えていない。 トラック業者は、荷役業者(特にパトリック)に対し、夜間や週末の荷役業者の作業が遅く、その遅れが平日の時間帯と変わりがないと批判している。  マックマスター氏は、「確かに夜間の作業には時々問題あり、それは貨物ターミナル会社が改善すべき点であるが、夜間に働けるのに、夜間働かないトラック業者が何社あるのかは把握できていない」と語った。 (Sourace: LLDCN, 05/11/07 "Slow Botany night turnarounds keeping carriers away")
11月07日2007年 港湾荷役の2社独占体制を批判 − 豪自由競争・消費者委員会
  オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)は、オーストラリアでの港湾荷役業者2社による独占支配を崩すために、新しい荷役業者の出現を再度呼びかけている。 同委員会のグラエム・サミュエル会長は、「ACCCによる今年で9年目となるコンテナー・ターミナル事業の見直しで、港湾荷役能力が高まり生産的であるが、価格競争においては大きく妨げられている。 港湾の使用者や消費者はやむなく、それらの価格を支払わなければならない。 1998年の港湾料金のあと、荷役業者2社の2003-04年度の資産利益率が28%となっている。 その後2年間に施設に多額の投資を行なっているが、それでも資産利益率は依然高い」と語った。 オーストラリアの2大荷役会社は、昨年P&O Portsを買収したDP Worldと、以前Patrick CorpであったAscianoである。 Patrickは昨年62億ドルでToll Holdingsに買収され、荷役事業を独立してAscianoとなった。 サミュエル会長は、「この高利益率が、港湾業者の競争の重要性と州政府による検討の必要性を明白にしている。 特に港湾荷役業者たちは、今後10年間にコンテナーの取扱量の増加を計画している。 すべての情報を見ても、もし新規参入の港湾荷役業者が主要な港2-3ヶ所で事業を行なえば、競争が起こってくる。 すでにクイーンズランド州や、シドニーのボタニー港でそういう動きが見られるが、政府と港湾当局が連携する必要がある」と話した。 ビクトリア州政府が6年まえに、メルボルン港において第3の荷役業者の入札を行なったが、入札希望者はいなかった。 同会長は以前、パトリックのクリス・コリガン前CEOに対し「港湾荷役業務は2社独占体制である」と非難していた。 しかし、荷役業者側は常に、「新規参入企業が現れると、価格競争になり、港の拡張が必要なときには投資ができなくなる」と反論している。 今年初め、ACCCはコリガン氏やほかの荷役業者の幹部に対し、4都市において価格操作があったとして告訴している。 (Source: AGE, 01/11/07 "Stevedore duopoly slammed")
11月07日2007年 日本から豪州へのバンカー・サーチャージが値上げ

  船会社のグループのAustralian and New Zealand/Eastern Shipping Conference(ANZESC)は、41週/2007-44週/2007の4週間の平均バンカー価格を調べた結果、現在日本からオーストラリアに適用しているバンカー・サーチャージの$325/20'、$650/40'を、11月16日から$350/20', $700/40'に変更すると発表した。 ANZESCに加盟している船会社は、

* ANL Ltd.
* Kawasaki Kisen Kaisha Ltd.
* Mitsui O.S.K Lines, Ltd.
* Nippon Yusen Kaisha
* Orient Overseas Container Line Limited.
* Zim Integrated Shipping Services Ltd.

(Source: LLDCN, 01/11/07 "Notice to Importers-Bunker Surcharge, Japan to Australia)

11月07日2007年 メルボルン港の水路浚渫工事を許可 − ビクトリア州計画相

  ビクトリア州政府のジャスティン・マデン計画相は、メルボルンにあるポート・フィリップス湾の水路を14mに掘り下げることが至急に必要であるとして、このプロジェクトを10月31日に許可した。 この許可は、メルボルン港湾公団による630万ドルの環境保全対策を条件としている。 同計画相は、「独立した機関が、このプロジェクトを監視していき、安全性、水路浚渫工事の影響、工事後の環境復元をチェックする」と話した。 オーストラリアで最大数のコンテナーを取り扱うメルボルン港は、現在の水路の深さでは、世界的にコンテナー船の大型化による次世代のコンテナー船が貨物を満載すると寄港できなくなり、浚渫工事を行なうにしても環境問題によって海運業界は困惑してきた。 現在、 4,500個のコンテナー(teu)を搭載できるコンテナー船は、11.6mの水路の深さでも運行できるように貨物の搭載量を調節している。 メルボルン港湾公団によると、メルボルン港から出港する4分の1のコンテナー船は貨物を満載していない。 このプロジェクト開始には、まだ州政府のティム・パラス道路・港湾相、ギャビン・ジェニングス環境相、連邦政府の環境相の許可が必要になる。 すべての許可が得られれば、この工事は来年初めから始まり、2,300万立方メートルの土砂が取り除かれることになる。 (Source: LLDCN, 31/10/07 "Madden approves Port Phillip Bay deepening ")

11月01日2007年 業績好調、昨年度の利益が22.4%増 − NZタウランガ港
  ニュージーランドのタウランガ港は、昨年度の業績が好調であったが、いまだオークランド港との統合の失敗に心を痛めている。 タウランガ港の昨年度(6月期)の純利益は、前年度より22.4%増えて3,790万NZドルとなり、売り上げも14.6%増の1億4,030万NZドルとなった。 しかし、同港のジョン・パーカー会長は、「長期的に見て、現在のニュージーランドの港の所有構造はよくない。 我々はいまだに、なぜ統合が拒否されたのかが分からない。 噂では聞くが、それは要領を得ない。 世界的なコンテナー船の大型化にともない、それに対応する水路の浚渫は必要になってくる。 無論、ニュージーランドが必ずそのような対応する必要はないが、そうしなければ、ニュージーランドの経済に大きな打撃になる」と語った。 昨年度のタウランガ港の輸出は前年度より6%増えて770万トンに、輸入も2%増えて500万トンになり、コンテナーの取扱量も10%伸びて46万6,235個となった。 (Source: LLDCN, 31/10/07 "Tauranga port boosts figures but regrets failed merger ")
11月01日2007年 申告はポテトチップスだがコンテナーの中身は700万本のタバコ 
  オーストラリア税関は、大量のタバコの密輸を阻止し,シドニー在住の男を逮捕した。 税関職員は、シドニーのボタニー港の税関検査場で、海上コンテナーの中から700万本以上のタバコを発見した。 このコンテナーはアラブ首長国連邦のドバイから10月19日に到着し、税関によって検査が行なわれていた。 税関への申告書には、このコンテナーの内容物は、ポテトチップス、紅茶、ベジタブル ギー となっていた。 しかし、税関職員がコンテナーを開けて検査したところ、前面に積まれたポテトチップスの箱の4列奥にタバコを発見した。 総額135万8,000ドル(約1,425万円)の関税を免れるために密輸したとされる。 これにより捜査がおこなわれ、シドニーのウェントワース地区の倉庫で、46歳の男がこのコンテナーからタバコを降ろしているのを確認してから逮捕した。 この男は11月13日に地方裁判所に出廷することになる。 オーストラリアの税関法1901では、密輸品を運んだり、所有したものは、その密輸品に課せられる関税の5倍までの金額を罰金として支払わなければならない。 (Source: Australian Customs Service, 25/10/07 "Man arrested over detection of millions of cigarettes from Dubai")
11月01日2007年 ブランブルズだけでなく、ほかのパレット業者も買収対象−トール
  運輸・ロジスティックス グループのトール・ホールディングスは、ブランブルスや、そのほかのパレット業者にも買収の興味があるとしている。 トールは、現在ブランブルズ社の0.5%の株式を保有しており、最終的にはブランブルズ社に買収を仕掛けるのではないかとの噂がある。 トールのポール・リトル社長は、10月25日の同社の年次総会のあと記者たちに、「我々は現在、中国で小規模なパレット事業をおこなっており、ほかの地域でのパレット事業を調査している。 サプライ・チェーンに一体化したパレット事業を持つトールの原動力は、真のトールの企業価値を生むことになる。 それらを実現するために、ブランブルズ社やその”チェップ”部門は、我々の目の前にある選択肢のひとつにすぎない。 パレット事業において、ブランブルズ社だけ話をするわけではない。 現時点において、ブランブルズ社や他社の買収については公表する段階ではない」と語った。 (Source: AAP, 25/10/07 "Toll eyes pallet providers, and Brambles")
11月01日2007年 7-9月期営業収入は増加も利益は横ばい−NZフレイトウェイズ社
  ニュージーランドの貨物代理店フレイトウェイズ社は、今年の7-9月期において、営業利益が前年同期比で10%伸びたにもかかわらず、高い支払い利息のために純利益は前年と同じになった。 同社は、「7-9月期の営業収入が7,730万NZドル(6,522万豪ドル)になり、税、利子前の利益が前年同期より4%増えて1,450万NZドル(1,223万豪ドル)となったが、純利益は税引き後770万NZドル(650万豪ドル)になった」と発表した。 フレイトウェイズ社は、「成長のための投資によって負債が増えたことと、同時に金利が上がってきた。 主力ビジネスであるニュージーランド国内のパッケージ・ビジネスの収入は、競争により前年同期と変わらないがコストが増えてきている。 ビジネス・メールやインフォメーション・マネッジメント事業は引き続き好調である。 また、7-9月期には、買収したオーストラリアの書類廃棄企業のShred-X社との統合を完了し、この買収によるシナジー効果は今月から出てくることになる」と話した。 (Source: AAP, 25/10/07 "Freightways revenues up for quarter")
11月01日2007年 貨物運賃を助成する貨物均等スキームの適用範囲を拡大

  連邦政府は、貨物運賃を助成する貨物均等スキーム(Freight equalisation scheme)をタスマニア本島とキング・アイランド、フリンダーズ・アイランズ間にも適用する計画があると発表した。 自由党はさらに、もし11月の総選挙で勝利すれば、タスマニア州に入る観光客の乗用車や移動住宅車へのフェリー運賃の割引を拡大するとしている。 同州ブラドン地区選出のマーク・ベーカー議員は、「今回の貨物運賃の助成で、キング・アイランドの牛肉産業が高まることになる。 キング・アイランドだけでなく、タスマニア本島にとっても、今まで問題であった両島の牛の行き来が可能となる」と話した。 (Source: ABC, 28/10/07 "Canberra promises extension of Bass Strait freight scheme")  

11月01日2007年 座礁した日本のバルク船の救出費用が200万ドル(約2.1億円
  ニューサウスウェールズ州政府は、今年ニューキャッスルのビーチで座礁した石炭バルク船の”Pasha Bulker”号の救出費用が200万ドル(約2.1億円)になったと発表した。 同政府のジョー・ドリポディ港湾大臣は、「この船のオーナーの日本の福神汽船はこの費用を支払うことに合意している。 今回の費用には同州の税金は一切使うことはなく、船の保険会社が支払うことになる。 この費用には州政府や地元のカウンシルの費用も含まれている。 我々が、すべての関係者の請求書をまとめてひとつにした」と話した。 ニューキャッスル港湾公団が救出費用として100万ドル、ポート・ケンブラとシドニー港湾公団が救出の手伝いをしたとして80万ドルを請求している。 (Source: ABC, 28/10/07 "Pasha Bulker owner to pay $2m salvage bill")